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コラム

第224回

エイジズムで何が悪い

日本の平均年齢は48歳(2022年度)で平均寿命は84歳となっているが、この数値はもっと上がるのは目に見えています。 

何故なら、元気な肉体を維持している高齢者が多すぎるほど多いからです。 

大長老様方が、よちよち、ぽとぽとだろうが、歩いてお買い物をされている姿を見かける事も増えたし、旅行でも観劇でもスポーツでも居酒屋でも元気なご超長寿様と遭遇するのは日常となっています。勿論、私もその括りの一人に突入してますが超長老様方からすれば、まだまだひよっこか小僧の分類なのです。なんと平和な幸福なご長寿国なのでしょう。 

ところが最近あることに気が付きました。 

なんと、不自由のない優雅な隠居生活が出来ているにも関わらず、仕事をしていないことに寂しさを感じている人も多いようなのです。 

企業戦士として戦ってきた方々にとって、緊張感の無い平和な日々は物足りないのかもしれません。

そんな方々の中でも、十分すぎるほどの余裕がある方は、若者に投資をしたり寄付をしたりして面白おかしく過ごされているのですが、生憎そういう老後生活でない方の中には、若者に対して、ある種の嫉妬なのでしょうか、悪口雑言や暴言で威嚇したり、執拗なクレームで迷惑をかけたり、道路を電動車いすで渡ったり、無理な運転で事故を起こしたり、(事故数は若者の方が多いといいますが、経験豊富な人生を持つ老人だからこそ、自制して乗らないですむ方法をとるべきだと思っています) 

とかく、老害の迷惑を上げたらきりがありません。 

同じ長寿として、哀しく寂しい気持ちでいっぱいになります。 

だから、年寄りは早くいなくなれと言われても仕方がないのです。 

だから、エイジズム=老人に対しての偏見や差別が起こるのは仕方がないのです。 

エイジズムの何が悪いの?だって本当に迷惑なんだもの。となるのです。 

本当にいつの時代も、心の捩れた老人を介抱、介護するのは至難の業ですからエイジズムが起きるのは避けられないのかもしれません。そんな拗けた老人にならない為にいつかくるその日の為に、若い時からあれをやっておけばとか、本当はこうしたかった等と後悔することのない生き方をして欲しいと思うのです。 

人は、やりきった感があると、その後の人生も、また充実できるものです。その後、自分が解らない状態になったとしても、やらないよりは良いと私は思います。 

人生は短く、例え100年あっても青春はほんの少し、後は殆ど老人街道なのですからエイジズム街道を歩く事を覚悟して生きていくしかないのです。 

エステや整形で皺伸ばししてもジムに通ってプロテイン飲んでも、必ず老人になります。 

体は老いても老害でなく、老外(老いの外)の範囲でいたい今日この頃です。 

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