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第304回

「企てを書くことから~ワンハンドレッドデイズの考え方~」

「ワンハンドレッドデイズ」という言葉をご存じだろうか?

これは、新規事業の立ち上げにおいて、最初の100日間で明確な成果を出すという意味だ。

変化の激しい現代において、短期間で迅速な意思決定と修正を重ねて行うことが重要だ。まずは行動を起こすこと。机上の空論ではなく、実際に動き出さなければ何も始まらない。

特に起業を目指すならば、勇気を持って行動を起こすことが重要であることを強調したい。

では、行動を起こすにはどうしたらいいのか。

まずは手書きで、頭の中のイメージをラフに描いてみて欲しい。そして稚拙なPowerPointでもいいから、アイデアを企画書にまとめ、一人でも多くの人に話してみる。

多くの意見を柔軟に取り入れ、アイデアをどんどん修正することで完成度の高い(より練られた)企画書へと近づく。

修正時には、自分の考えに固執せずあらゆる選択肢を見ることも忘れてはならない。

時々見かける事業計画書の中には、見た目は美しいが、顧客の声が反映されていないために内容が薄く、方向性が定まっていないものがある。

たかが企画書、されど企画書だ。

世の中を震撼させるきっかけを創り、大規模な事業を生み出すと思える企画書に出会うと、一目惚れした女性に会ったようなときめきを感じることがある。

ときめきと同様に、その戦略ストーリーに共感したキャリアの野望を持つ人材が集まってくる。

成功する挑戦者たちは、短期的な利益や外部環境に振り回されない。

彼らは新たな競争のない市場で「ディファレント」な存在を目指し、顧客の声を重視しながらコンテンツの充実を目指し、また、優れた戦略ストーリーを持ち、共感とキャリアの野望を持つ人材が集まり厳選された経営チームで長期的な利益を生み出すのだ。

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