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コラム

第2回

「インキュベーションマネージャー」 

インターウォーズは、社内に在中しているメンバーと週の半分程度社内にいるメンバーと、完全に独立した事務所をもっている外部ブレーンのスペシャリストでインキュベーション(ビジネスサポート)を行っています。総勢で30人強になります。

起業は、登記することではなく、会社として存続させる機能が整う事をいいます。つまり、収益構造が明確化されていて、代表者とそれを支えるメンバーがいて、仕事をする場所があり、そして、なによりも社会に求められる商品が揃っている事です。

私達、マネージャーの仕事は、起業家や、企業内起業家に対して、この機能の再検証と課題の確認作業をしながら、起業家に自信とやる気と適度な緊張を持たせるサポートをします。

簡単に自力で起業してしまう方も大勢いらっしゃるのですが、無手勝流の起業は自分よりも周囲に迷惑がかかっている事が、多いですね。

世の中は、知らないでいい事は、沢山ありますが、知っておくことで、他人に迷惑をかけないですむ事は、もっともっと沢山あるように思います。

知りすぎて、腰が引けてしまう方は、いずれにしろ起業しても無理なので、得られる知識は機会があれば起業する前に、勉強しておいて貰いたい、そんな思いで、サポートをしています。

私も、これだけ長い期間、起業家ばかり、それも、一人起業家から数万人の社員を抱える創業経営者まで多くの方とお会いしてきたので、起業家に関する目線には自信があります。

不思議なもので、成功の基準はありまして、出島に入られる方の特性でどういう会社になるか、どういう経営者になるか、瞬間で想像がつきます。個人的には、その事業の規模や利益よりも、そこに関わる方たちの人としての幸せを願うものですから、無理な要望を託されている企業内新規事業リーダーの方とお話をする時は一番心が痛みます。

それでもなんとか、会社も、そのリーダーも幸せ(使命を果たす)になれるように、その方の許容範囲で精一杯サポートします。

また、我々インキュベーターへ託される基本使命は、なによりもスピード。なるはやで事業検証をし、起業支援、成長支援をそれぞれの案件に応じてスピーディーに対応することです。

そういう事もあり、案件は常時複数で、事業部のメンバーは、いくつかの案件を同時に抱えます。しかもメンバーが同じ会社の担当をしている時は本当に少なく、机が隣でも、まったく違う業種のまったく違う分野のサポートをしています。

そうはいっても、必然的に同時進行で新しい情報が飛び交うので、相乗効果がでることが多いですね。例えば、人材の情報や、新しいマーケティングツールとか、物件の情報とか、買収案件とか、新しいシステムの情報とかですね。

もちろん、話題のお店や案件(事業モデル)の情報は、積極的に交換してます。

なにより、感性や、意欲は見たもの、聞いた事からしか生まれません。興味を持たせることも、起業家育成に大切な事です。そしていろいろな事を議論しつつも、自分の事業モデルを再検証して自信を持って巣立って頂く、そういう毎日です。

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