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コラム

第12回

「PW 柿本社長」

今から4年前、当社のルーキーズ《起業家支援》企画に、起業を目指す27歳の敏腕営業マンが応募されました。

「ペットビジネスをやりたいのです、ペットは、人と共に、歩んできた存在です!しかし、その存命や生態保護に関しては、奇妙な慣習のマーケットが現存し、劣悪な環境なんです。一日も早くペットの環境を整えて、人とペットが楽しく暮らせる為の仕事がしたいのです。」と、決意を込めた、心に残るプレゼンテーションを受けました。

その数ヵ月後、大物事業家からわんわんパーク再建の責任者について相談を受けました。早速、柿本氏をお引き合わせしたところ、本気でペットビジネスをやりたい熱が、オーナーに伝わり「わかった。君に任せるから頼む」と、数十分で、決定しました。最も、彼自身がそうなるために、気合を入れて動いた結果だと思います。

後でオーナーに、何故、彼に委ねたのか伺うと、「彼なら、やると思った、強烈な想いがあるから」と言われました、吉井も「あれだけの想いを語ったのだから、やるだろう」と期待しつつ、熱血青年であるが故に、生じる甘さに、折に触れ、苦言を呈していました。

その3ヶ月後、彼は、膨大な施設の、補修費にもみたない資本金を元手に、未経験の管理運営を始めました。全てが始めてで、持っていたモノは、「動物が好き」と言う事と「未来の希望」だけでした。

経営改革に必要なリストラ(頭数削減)でも、犬達に、「今日で解雇」という訳にいきません。彼らの命を守るために、130頭の里親探しからスタートし、全国を回りながら、運営の改革を行いました。血のにじむ努力だったと思います。

そんな思いでのスタートから、早いもので歯を食いしばって4年、黒字を達成するところまで来ました。今では、ペットの事や、ペットビジネスとなると、遠方からでも、彼のアドバイスを受けに、多くの方達が訪ねて見えます、最近では、学校の講義も受け持っています。

過日、ペットカフェ開店の応援に駆けつけた店内で、私に吼える「わんこ」を、ほんの数秒で、神業的に大人しくさせて、「抱いてほしかったのですよ」と、私に渡しながら、「新規事業の方向がみえてきました、いよいよです!」と嬉しそうに報告してくれました。

ペットウィズの名前の通り、ペットと人の生活をサポートするビジネスの雄になって頂く日も、近いと思っています。

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