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コラム

第56回

「プロフェッショナル」

プロフェッショナルとは、神に誓いを立て、これを職とする事をいうと大前研一さんの著書の中に書いてあった。最近、社内のライブラリーが出来たので、時々ふらりと手に取る本の中で見つけた言葉だ。

なるほど、神は絶対である。なにしろこれ以上の絶対は無い。その絶対に対して誓いを立てるのである、もう裏切らないと言ってしまうのだ。神様に。後に引けるわけがない。そして、それを職とするというのは、それで報酬を頂くということである。大変な事だ。中途半端な気持ちでプロと言ってもらいたくない。

では、プロと呼べる方とそうでない方は、どのような区別をすればいいのだろうか。今まではその仕事で、関わる仕事において報酬を頂く人はプロという認識でいたが、それは違うようだ。

まずは、神に誓いを立てるという絶対行為、認識がなければプロではない。つまり、誓った以上は、その仕事を全うする、その仕事に対して忠実でなければならないという事である。背筋が伸びる思いである。

先週、代々木の体育館でインターウォーズが応援しているバスケットリーグの試合の観戦に行った。最近面白いので頻繁に行っている。

そこで見えるのは、プロとして生きている人達の必死な試合シーンである。彼らバスケットボール選手に限らず、プロのスポーツマンは、知力も体力も精神力も維持する為にあらゆる誘惑に堪え、トレーニングに励んでも、スター選手になれる人は数少ない。それでも、神に誓った仕事を全うする為に、その仕事に忠実にやるべきことをやっているのだと思う。

やるべきことをやる、やり続ける事は、簡単なようで大変難しい。無理ばかりでは続けられないし、無理をしないでいると存在価値が無くなっていく。

やるべきことをやって、正々堂々と自分の地位を確保する、その為には小さな努力を怠らずに大きな無理をしないで常に冷静な心を保つ訓練をする事だと思う。

冷静な心を保つ一番の方法は深呼吸だそうだ。無理を感じたら深呼吸をして、小さな努力を積み重ねてプロとしての仕事をして欲しいと思っている。

BJリーグは、今から7年程前に夢と希望の塊のプロの卵の集まりから始まった。小さな努力を重ねて、今やっとプロ集団として花が開いてきたように思う。

選手の方ももちろん、リーグに関わる全ての方々に、神に誓った仕事を全うして下さることを祈り、将来NBAと戦える日を願っている。

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