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コラム

第34回

「人生のCEOに」

「297,360」この数字は、私が80歳まで生きたとしてあとどのくらいの時間を生きるのかを計算した時間である。 

まだこんなにあるのか!これしかないのか!と思うかはそれぞれだが、自分の人生を30代40代50代の皆さん、逆算して考えたことがあるだろうか? 計算してもみると漫然として過ごす時間などないことに「気付く」。 誰しも人生のCEO(最高経営責任者)でありたいと思う。 

私は、人生設計、キャリア設計は、何に対して、どれだけ時間を使うかといった時間配分が大切だと考えている。これを決断し、実行しなければイメージのようにはいかない。

時々、大企業の幹部やトップに秘書任せのスケジュールや親会社からのスケジュールによって、時間配分をしているケースが見受けられる。

最も大切な自分の有限資源を、他人任せにしている。こういったトップ達の多くの経営はドリフト(流れ)経営となっている。 

「事なかれ主義」で任期を過ごし退任するような幹部達によって運営され、その結果決まってリストラを大合唱し、あたかもこれが唯一の戦略のように語っている。 

自分の時間配分を自分で決められない人に、他人や組織などマネージメントすることなどできるはずもない。ここ最近、トップ達が時には涙し頭を下げているシーンを目にするが、頭を下げ詫びて辞めれば責任を取るなどと本当に言えるとは私には思えない。また、自社のそんなトップ、幹部たちを評論家のように揶揄している社員たちはいったいどうなっているのか?と思う。

さて、40代の人生設計図は、30代と違い年齢によって描き方は違ってくる。新たに一から出直したいと言う方が、時々おられるが、これまでの仕事知識、スキル、経験、人脈は大きな自分資源であり、これを生かさない方はない。

専門のスペシャリストでない限り、プロのゼネラリストを目指し、受け入れて貰うのでなく、参加するマインドで、起業間もない、これからの(人間でたとえるなら)中学生のような企業に参加して欲しい。社長の片腕としておおいに自らの持てるパワーを、外に向けて発揮して貰いたい。

「やりたいことを、今、先延ばししないでやる」 そして、その連続の延長線に思考の中に描いた目標があることが大切だ。

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