第37回
「20代のあなたへ」
21世紀ルーキーの20代の皆さんから、「20代のコラムを」とのリクエストをいただいた。
まず、はじめに「未来のありか」に対して自分を見つめ、自分はどうありたいのか「ありたい自分」をイメージして強く思うことだ!。そして、周りに宣言する。すべてはここからスタートする。
他人任せのシナリオや成り行きでは、5年10年経った時、個々人の力、器はいうまでもなく格差がつく。33歳から36歳までに経営者になりえる力をつけておかないと会社やマーケットに通じなくなる。
その為には、3年刻みの目標を張り出し、その為に何をするか、その時間配分を決め継続してゆくことだ。IT、英語、マーケテング、財務、ヒアリング力、プレゼン力をはじめ、ビジネスマンとしての基本力を身につけることだ。
そして、実践でのスキル、その道のそれぞれの師匠人脈を築くことも大切である。経営は「決断」の連続である。会社や身の回りに起こる事に対して、自分だったらどうするかを「考える」ことである。間違っても評論家的な浅い聞きかじりの知識で批判の言語を、金魚のように発していては何の進歩も成長もない。
例えば自分の所属している事業部長の立場で考えて見ると、いかに自分の考えが足りないかが解る。日々、継続して考える訓練が力となり、自分を進化させる。
本来、学生時代は先人達の歴史を学ぶ場であり、社会人は歴史を創る場だ。「創造する考力」を身に付けないと、価値がない。マナーやルール、知識は先輩達から学べる。しかし、考える力は自分でしか獲得できない。
また、できるかぎり20代は、価値ある人達とのコミュニケーションや目標達成に向き合ったことになら、借金してでも自己投資し自分を磨き込むべきだ。自分の価値を高める為に、20代はOSを創る時である。
余韻の残るまた会いたいと思わせる先人達は、いろんな努力や自己投資を惜しまない人が多い。20世紀を歩んできた会社の上司、先生、両親達は、「会社と共に人生を」と、50代でピークを迎えるような仕組みを信じて過ごしてきた方々が多い。しかし、現実の多くの方々は、居場所探しで苦労している。
20代のあなたは、10年経った時、あの時の決意と継続した努力、自己投資、人脈の延長に2011年、30代の自分がそこにいる。「ありたい自分」に向けて、今、ここからの一歩の決断と実行だ。