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コラム

第143回

「美の力」

「美しさは生きる力!」と年齢不詳の女性社長があらゆるメディアに登場し、自社の化粧品をアピールしながら、年々の衰えに怯えている世の女性達に提唱している。その通りなのだ。

生きるために必要なのは、まずお金だが、そのお金を得るための力の一つに美貌がある。

私如きの理論ではない。労働学の博士が、(私自身は幼少から思い知らされていた事だが)改めて研究された結果、この世に『美貌格差』は存在するという結論を出されたのである。つまり、人は生まれつき不平等ということだ。今更だけど。

簡単にいうと、同じスキルの人間と比較すると年収格差が生じるということである。ちなみに、ならばということで、年収の為だけに、美容整形や高額な化粧品で修正したとしても、その為のコストや苦痛には見合わないくらいの差というのが、なんとも悩ましいところである。なので、やはりコストも苦痛も無い、生まれつきには勝てない。

しかし、本当の生きる力は、稼ぐ力、営業力である。どんなものでも、利益を生める力なのである。

では、営業力はどのように養えばいいのだろうか。ところが、これも、生まれつきの不平等に性格格差もあるとしか考えられない。

まず、営業成績のいい人の特徴として挙げられるのが、他人に興味がある。知らない事を追求したがる。物おじせずに良く動く。声が通る。ユーモアのセンスがある。身だしなみに気を付けている。というのがあげられるが、これは、持ち前の性格だ。

実のところは、自分の趣味以外興味が無く、他人との会話が苦手で、身だしなみに無頓着な人に、営業の仕事など過酷過ぎる任務なのである。なので、組織においては、美貌と性格を見極めて、適材適所に人材を配置するべきだ。生まれつきの不平等も特性による役割を考えれば平等になるではないか。

そういえば、年々、数十年ぶりの再会というのが増えているが、中年過ぎて起業しても、順調に自分の望む人生を歩んでいる人は、若い頃から営業力があった人だというのに気が付いた。

しかも、そのころは、それぞれが、かなりの美形で浮名を流していたような…。仕方がないのである。人間は、老いるという運命には逆らえない。例え、皺を伸ばしたり、ダイエットに励んだり、あらゆる効能の薬剤に頼ってもその費用対効果は知れているのである。でも、一度ついた稼ぐ力は衰える事はなさそうだ。

仲間たちと昔話をしながらも、自然に営業トークを交えながら話している姿を見ていると、生きる力とはこういう事だと改めて思うのである。

まあ、でも、老いても元美青年は、美老年であるし、色々な意味で青春が続かれている。なんでも、美老人と書いて美ロードと読むジャンルが出来たそうだ。

美しく道を生きるという意味も込められてるとか。美老人といっても、カルメン・デロリフィチュや王徳順は奇跡の人だからね。せめて生き方も入れてもらわないと。いずれにしろ、美の力は強し!!「美しい事は生きる力」につながるのは間違いない。

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