第164回
「破壊から創造を」
マグニチュード9.0、前例のない東北地方太平洋沖地震によって、尊い命が奪われ、犠牲になられた皆様に衷心よりお悔やみ申し上げます。そして、被災者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復興を重ねて心よりお祈り申し上げます。
国家財政危機が叫ばれる渦中での災害は、特別災害予算を加え100兆円を超える、類を見ない過去最大の予算となるものと予測されます。
これから、永い復興への闘いになると思いますが、これまでの目に見えない変化と違い、急激な目に見える破壊は、創造の機会です。
未曾有の今回の有事を、小手先の復興改革でなく、先人の方々が敗戦から今日の繁栄をもたらし、世界の奇跡といわれた様に、「脅威の今だからこそ、希望を持って新たな人や社会の役に立つ新たな事業にチャレンジし、事業創造してゆく起業が、日本を救う」と、捉えていく道だと確信します。
これからの日本に本当に必要なことは、最少不幸社会を作ることでなく、新たな未来を見据え、国も企業も雇用を創出する起業家を支援し、多くの人々の雇用を創り出すことが最重要プロジェクトです。
国家予算や、企業の売り上げの1%を起業家支援予算に回せば、5兆円規模になります。
自立、自律社会を目指し幸福を実現してゆくには、起業家を発掘し一人でも多く創生すること=日本の復興に繋がる図式だということを、歴史が証明しています。
志を持って皆さんと共に、今、ここ、スピードある復興と、未来を見据え、一人でも多くの起業家と社会の役に立つ事業を創生し、雇用の創出に努めてゆきたいと思います。