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コラム

第170回

「人生の節目には」

大半の大学生達は、社会人になる際、まず「就職活動」をする。三年生になると、就職情報を参考に人気ブランド企業を目指す。

国公立や有名私大の学生も含め、多くの大学生が大手企業の狭き門にエントリーし、その結果多くの学生は断られ、就職活動の流れの中で縁のあった企業に入社する。

その後、現場でそれぞれのキャリアが営まれ、誰しもキャリア人生の節目に出会う。節目には、転職、起業、異動といった様々な選択に迫られる。

時々、次から次へと職を変えている人に出会うことがある。表層的な条件で、職を選択している共通項がある様に思う。人生の節目には、条件によるドリフト(流れに身を任せる)ではなく、しっかり自分を見つめなおし、将来の方向性をじっくり考えて欲しい。

節目に出逢った際には、まず、自分は何が得意か・自分は本当に何をやりたいのか・どんなことをやっている自分なら、やりがいや意味を感じ、人や社会に役に立っていると実感するか・自分がこれまで誰と共に仕事をし、その関係をどのように活かしてきたのか、自分に問いかけてみて欲しい。

きっと、これからのキャリアデザインの基盤が見えてくると思う。

デジタル・グローバル、成熟化社会、円高、株安、3.11東日本大震災と、時代も今、大きな節目を迎えている。

こういった節目の時は、人生の節目に立っている人にとって、これまでにない機会の窓が大きく開き、キャリアデザインするには、恵まれたタイミングだ。一度しかない人生、自分らしい道を歩む、天の時と捉えて欲しい。

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