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コラム

第234回

「世界の経済は、一つに繋がっている」

年明け、賀詞交歓の会場で百貨店の社長に、ファッション通販サイト「BUYMA(バイマ)」をどう捉えているのか聞いてみました。

「アマゾンやゾゾタウンは知っていますが、その会社はよく知りません。ファッションは、実際手に取って、鏡に合わせて納得していただき売れるものです。パーツ衣料はネットで売れているようですが、ネットでそう売れるものではありません」と言われてしまいました。

5年前、ネット副業で稼いでいる人から、バイマを知りました。
バイマは、日本にまだない世界中のファッションアイテムやブランド商品を、海外で生活しているパーソナルショッパーと呼ばれる8万人の出品者と、個人間の取引を仲介するサービスを展開している注目のサイトです。
現在、世界125カ国から商品が買える人気アプリとして、会員数320万人を超える、海外ファッション通販サイトに成長しています。

現地の商品価格に手数料を数%上乗せした程度で、豊富な品揃えから選んだ商品を数日で手にすることができます。 以前、百貨店のバイヤーから、「世界から買い付けて店頭に並べる平均価格は、現地で3,000円の商品が13,000円程」だと聞いて驚いたことがあります。 また、海外ブランド企業の直接展開や、総代理店の輸入販売価格も、現地の3倍~4倍となっています。

最近、越境ECも話題になっています。本質は、同じビジネスモデルです。
こういったECサイトが、デジタル大陸のユーザーに、日本にはない商品を安く豊富な品揃えから買い物ができる「場」を提供することで、長く続いた産業や市場が短期間に「破壊」され始めています。
事業再編ではなく、世界の産業構造がハイスピードで変り始め、経済の世界は一つに繋がりました。

「America First」を連呼するドナルド・トランプ氏が、第45代米大統領に就任しました。世界が繋がる境目のない社会で、米国だけが強くなるなんてことは、成り立つはずがありません。

経営者の皆さんには、振り回されることなく、現実を直視し、あるべき道筋を見極めて、愚直に信じた道を追求していただきたいと思います。

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