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コラム

第204回

「男はつらい?」

男という漢字は田んぼの下に力。

田んぼは収益の基、それを支える力があるのが男。

昔から男性の男性たる重要な役割として稼ぐ事に紐づくワードが欠かせない。

私の長いが狭い人生経験の中での話だが、男性というのは、過酷な定めを背負っているように思えてならない。

なにしろ、格好いい男にならないと格好悪い男なのだ。

その為か格好いい男になるための書物が常に人気なのもうなずける。

「男はつらい?」

専門家曰く、格好いい男とは、容姿や能力だけでなく人格、度量も揃ってないといけない。大切な人を守る覚悟や、土壇場で逃げない度胸、信念や自分なりの美学を持っていなければならない。

そして自分より格上の男に立ち向かい負けても敗因を分析してより上を目指すという向上心も必須なのだそうだ。

まったくなんだか大変そうである。これらが無いと意気地なしとか女々しい奴だの能無し等、散々な言われようになる。

男女平等と言いながらも、こういう厳しさは女性向けにはあまり見られない。

ということは、格好いい男になりたいという向上心や競争意識、勝つための戦略構築、類まれなる実行力こそ、男性の男性たる能力ともいえる。世の中全ての人間がトップリーダーになるわけではないけれど、CEOとなる素質は男の性に強くあるのではないだろうか。著名な経営学者の方が、優れた経営者の持つべき能力を7つ挙げられていた。

『戦略、戦術、技術、志、ビジョン、思想、人間力』ということだが、先にあげた格好いい男の持つ素質に共通しているように思える。

アフターコロナは、社会構造の変化が起きるのは誰もが知ることだが、これからを上手に生き抜くために、今こそ男性の持つ才能を生かして、稼ぐ仕組みを構築し着手していく絶好の機会ともいえる。

これまでの時代に君臨している「今、格好いい男達」に追いつけるように、チャレンジをする時なのである。疲れたぁとか、休みたいなぁ等言っていられないのだ。

とはいえ、頑張っても頑張っても上手く行かない事の方が多いのだけれど。

「男はつらい?」

そういえば、昭和の激烈サラリーマン時代に一世を風靡した「男はつらいよ」というフーテンの寅さんが、行商の先々で女性に振られながらも、何かしらの問題解決する人情映画があった。

ワンパターンのシナリオながらも多くの男性から支持されていたのを思い出した。

本当は寅さんみたいに自由に生きたかったのか、自由に生きてても楽じゃないのを確認したかったのかわからないが、寅さんの折々の名文句に心を掴まれていたようだ。

私は、寅さんの歌で「奮闘~努力の甲斐もなく今日も涙で日が~落ちる♫」というフレーズが妙に好きだ。何故なら何も努力しない人よりはずっといいと思っているからだ。

フーテンの寅さんのような生き方が良いかどうかは別にして、思ったけどやらなかった事ほど人生で惜しい事はないではないか。ともかく、男性の本領や才能を発揮しながら時代を切り開いていく格好いい男を目指して、まずは自分より格上と思う男性を見つけて会う事から始めてみては如何だろうか。

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