第209回
「結局、心次第」
人は心に不安や心配事を抱えていると憂鬱ですが、不安や心配事は、97%は起きないとNYのWコーネル医科大学で行った調査で確認されています。
とはいえ、なんとなく不安な気持ちになる時がありますよね?
特に、ここ数年はパンデミックを始め世界中で悲惨な出来事が起こっています、自然災害も勢いをましています。
情報を持てば持つほど先行きの不安が募るのは仕方がないと思うのですが、なんと、本当の不安というのは起きた時ではなく、自分で考える不幸の原因追及の積み重ね(怒り・孤独・反省・虚無・自責等の反芻思考)からくるというのです。
ではどうすればいいのでしょうか。
1. 不安を解放する科学的メソッドを探求し頑張って実行する。
2. ヨーガ等で心身を鍛えまくる。
3. 悟りを開くべく禅寺等で厳しい修行をする。
と、あるようですが、真剣に己と向き合うのは相当に大変そうです。
なので、今すぐからでも出来る事として、経営学を解かれている先生が言われるところの解釈力という力をつけていくというのはいかがでしょう。
解釈力とは何か不幸や事故にあっても、ほんの少しでも良かった事を考えられる、そして次にするべきことをしっかりと冷静に考え行動できる力です。この解釈力を磨いておけば、余計な不安の反芻思考から脱却できるし、周囲の気持ちも上げる事ができるかもしれません。
また、日本の思想家でヨーガ行者としても有名な方も物事を積極的に考えられる「クンバハカ」とか、「自己調和法」「神経反射作用の調節法」等と言われる方法を教えて下さっています。
そもそも、不安や心配というのは、人類が生き残る為に必要な感情だった(確かに無防備は死と隣り合わせ)ので、大昔は、多少の取り越し苦労も必要だったのでしょう。しかし、現代社会は違います。
なので、神経の調節が必要だと説かれているわけです。
確かに私は、この方の、「恐れず、怒らず、哀しまず」という文言に助けられました。世の中には、探せばいろいろな自己改革の方法があるように思います。
悲観は気分、楽観は意志(アラン)とも言いますし。
笑うことで、免疫力も上がり、長生きもするという研究結果もあるようです。
結局、自分の心次第で、前向きに、積極的に、バランス良く過ごせるのですから
一度しかない人生、心を大切にして生きた方が賢明ではないでしょうか。
なにしろ、心次第で、簡単に、どうにでもなるのですから。